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キャットステップをつくる前に考えること

年齢・素材・壁の構造——設置前に整理しておきたいこと

文: 所沢の工務店 Pono.House

ペットと、人が、
心地よく暮らせる家を。
壁面の高い位置に渡したキャットウォークと、登っていく猫

高い場所を好む猫は少なくありません。 見晴らしのいい場所から部屋を見渡すことが、猫にとっての安心につながる場合があります。

キャットステップは、その習性に応えるための壁面を活用した棚のことです。

ただし、つくる前にいくつか考えておくことがあります。設置してから「使ってくれない」「猫に合っていなかった」という声も少なくありません。


壁のステップを一段ずつ登っていく猫。段差の配置・安定した取り付け・滑りにくい足場という3つの安全ポイントが添えられている

猫の年齢と体力を先に確認する

若い猫とシニアの猫では、必要な高さ・間隔・素材が変わります。

若い猫と、シニアの猫では必要なステップの高さ・間隔・素材が変わります。

若い猫は高さがあっても問題ないことが多いですが、シニアの猫は関節への負担を考えると一段あたりの高低差を小さくする方が使いやすくなります。

「今の猫に合わせてつくる」のか、「将来のことも考えてつくる」のかを最初に決めておくと、設計がしやすくなります。


先に決めておきたいのは、今の猫に合わせるか、将来まで見て決めるか。

明るい壁の前で、後ろ足で立ち上がって木のステップに前足をかける子猫

高さ・間隔・幅・荷重の目安

DAIKEN の公式ページに、推奨寸法が示されています。

DAIKEN「ねこステップ」の公式ページに、推奨寸法が4つ示されています。

  • 高さ方向のステップ間隔:12〜28cm(120〜280mm)
  • 床から1段目までの高さ:60cm以下(600mm以下)
  • 最上段と天井面の間:40cm以上(400mm以上)
  • 水平方向のステップ間隔:0〜15cm(0〜150mm)

DAIKEN ねこステップ 製品ページの推奨寸法による(2026年9月5日閲覧)

棚板そのものの幅については、同じく DAIKEN が「最低15cm以上、猫どうしがすれ違うのであれば25cm以上必要です」としています。

DAIKEN「猫のためのキャットウォーク(キャットステップ)を壁に設置する方法」より(2026年9月5日閲覧)

ただしこれらはあくまで目安です。猫の体格・年齢・ジャンプ力・その子の動き方の癖によって適切な寸法は変わります。

数値だけで決めず、実際の猫の様子を見ながら設計することを勧めます。


寸法はあくまで目安。最後は、その子の動き方に合わせます。

DAIKEN の推奨寸法
ステップの間隔
12〜28cm
床から1段目
60cm以下
棚板の幅
15cm以上

猫どうしがすれ違うなら、棚板は 25cm 以上。出典は本文に。

素材は「爪・滑り・掃除」で選ぶ

無垢材・パイン材・化粧板、それぞれに向き不向きがあります。

キャットステップの棚板によく使われる素材として無垢材・パイン材・化粧板などがあります。

無垢材は爪が引っかかりやすく、猫が着地しやすいという特性があります。一方で水分や汚れが染み込みやすいため、定期的なケアが必要です。

化粧板は掃除がしやすく耐久性がありますが、表面が滑りやすい場合があるため、素材選びの際に確認することを勧めます。


木のテーブルに並べた2枚の板見本と、そのそばに置かれた猫の前足

壁の構造を確認する

石膏ボードだけに固定すると、着地の荷重で外れることがあります。

キャットステップは壁に固定するため、壁の内部構造(下地の位置)を確認することが必要です。

石膏ボードだけに固定した場合、猫が着地したときの荷重で外れる可能性があります。

賃貸の場合は原状回復の問題もあるため、事前に管理規約の確認が必要です。


賃貸なら、まず管理規約の確認から。

Photo壁の下地を下地センサーや曲尺で探している手元

つくり方の選択肢:既製品・DIY・造作

賃貸か持ち家か、猫が何匹いるかで、向いている方法が変わります。

キャットステップには、大きく3つのつくり方があります。

既製品(突っ張り式・置き型) 壁に穴を開けずに設置できるのが利点です。賃貸でも導入しやすい一方、間隔や高さを自由に決められないため、猫の体格に合わないと使ってもらえないことがあります。

DIY(棚受け金具+棚板) 市販の棚受け金具と棚板を組み合わせる方法です。下地の位置に金具を固定し、猫が着地したときの荷重に耐えられるビスを選ぶ必要があります。曲尺(さしがね)で下地を探すか、下地センサーを使うと安心です。

造作(大工による作りつけ) 壁の下地から計画し、間隔・高さ・棚板の素材を家と猫に合わせて設計します。荷重を面で受けられるため、多頭飼いや大型犬猫にも対応しやすくなります。既存の梁や吹き抜けを生かした設計もこの方法です。

賃貸か持ち家か、猫が何匹いるか、将来的にリフォームの予定があるかによって、向いている方法は変わります。


壁一面を横から見た図。左に突っ張り式のキャットタワー、中央に棚受け金具で留めた棚板と猫、右に作りつけの棚が並んでいる

費用の目安

素材・段数・壁の種類・下地の状態によって大きく変わります。

キャットステップの費用は、使う素材・段数・取り付ける壁の種類・下地の状態によって大きく変わります。

たとえば石膏ボードの壁とコンクリートの壁では下地処理が異なり、工事の手間も変わります。さらに、壁の下地(柱や間柱の位置、下地材の厚み)によって固定方法が変わり、補強が必要になる場合もあります。

DIYで取り付ける場合は特に下地の確認が重要で、ここを見落とすと猫が飛び乗ったときにステップごと外れる危険があります。

正確な費用は、現場の状況を確認してからのお見積もりになります。


現地の壁の状況と猫の様子を見ながら、一緒に考えます。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

見積もりは、現場の壁と下地を見てからになります。

Questions

よくあるご質問

キャットステップの間隔・高さの目安は?
DAIKEN「ねこステップ」の製品ページでは、高さ方向のステップ間隔が12〜28cm、床から1段目までの高さが60cm以下、最上段と天井面の間が40cm以上、水平方向のステップ間隔が0〜15cmとされています。棚板の幅については、同じくDAIKENが最低15cm以上、猫どうしがすれ違うのであれば25cm以上としています。ただし猫の体格・年齢・ジャンプ力によって適切な寸法は変わるため、実際の猫の様子を見ながら調整することをおすすめします。
キャットステップの棚板の幅は何cm必要ですか?
DAIKENは、キャットステップの棚板の幅について「最低15cm以上、猫どうしがすれ違うのであれば25cm以上必要です」としています。多頭飼いで同じ棚板をすれ違う場面があるなら、25cm以上を目安に考えると安心です。ただし猫の体格によって必要な幅は変わるため、実際の猫の様子を見ながら調整することをおすすめします。
シニアの猫向けにキャットステップを設計するときの注意点は?
シニアの猫は関節への負担を抑えるため、一段あたりの高低差を小さめにすると使いやすくなります。若い猫は高さがあっても問題ないことが多いですが、将来のことも考えてつくるなら、間隔をやや狭めに設計しておくと安心です。
キャットステップの棚板はどんな素材が向いていますか?
爪が引っかかりやすく着地しやすい無垢材やパイン材がよく使われます。掃除のしやすさや耐久性では化粧板が優れますが、表面が滑りやすい場合があるため、素材を選ぶ際に確認することをおすすめします。
キャットステップの費用はどのくらいかかりますか?
使う素材・段数・壁の種類・下地の状態によって費用は大きく変わります。石膏ボードとコンクリートでは下地処理が異なり、下地の位置や厚みによって補強が必要になる場合もあります。正確な費用は、現場の状況を確認してからのお見積もりになります。

気になることがあれば、お気軽にどうぞ。

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